2017.4.05

人気ブロガー「オニマガ」親子と、鶴舞・千代田散歩

ブロガー オニマガさん夫妻

TEXT:TAKATOSHI TAKEBE(LIVERARY/THISIS(NOT)MAGAZINE) / PHOTO:KAZUHIRO TSUSHIMA(TONETONE PHOTOGRAPH)

もともと音楽レーベルをやっていたオニマガさんと、DJ活動をしていたムラナオさんは大学生時代に知り合ったそうです。現在は2歳になる娘・メリちゃんがまだお腹の中にいる頃、運動不足解消のため始めた散歩コースが今回の MY FAVORITE ROUTE。オニマガ夫妻と娘のメリちゃん。仲良し親子3人のいつもの休日がスタートしました。

ベーカリーピカソ

公園散歩のお供に出来たてアツアツのパンを

まずは、JR鶴舞駅構内の鶴舞公園側出口にある『ベーカリーピカソ』へ。「ピカソさんは名古屋三越店によく通っていたので、鶴舞駅にオープンしたのはうれしかったですね!いつも鶴舞公園の散策前にこちらで昼食を購入します」とオニマガさん。店へ近づくと、入口の脇に厨房の中が見える窓がありました。「見て、見て!揚げたて、揚げたて!」我が子を抱きかかえ、カリカリに揚がるカレーパンをやや興奮気味に見つめるムラナオさんとメリちゃん。ピカソ名物の「牛肉ゴロゴロカレーパン」は牛肉だけでなく野菜もゴロゴロと入ってボリューム満点!一晩寝かしたカレーの旨味と生地の甘みが口の中に広がる絶品カレーパンなのです。

メリちゃんも自ら、パンをチョイス?

店内に入ってさっそく本日の昼食をチョイスしていくムラナオさん。前述したカレーパンの他、「湯種ロールパン」「クロワッサン」を選んでレジへ。「湯種」という言葉が気になって、オニマガさんに聞いてみると「小麦粉を熱湯でこねることで、小麦粉中の澱粉を糊化させる製法ですよ。そうすることでもっちもちの食感が味わえるんです」と教えてくれました。カメラの撮影法もブログサイトの構築も独学で研究し仕事にしてしまったというオニマガさんは興味のあることはとことん調べる勉強家でもあります。さすがパン作りもお詳しい。さて、そろそろメリちゃんも楽しみにしている公園散策へと向かいましょう。

ベーカリーピカソ ASTY 鶴舞店 パンをもっと楽しんでほしいがモットー

天候にも恵まれ、鶴舞公園は今日もたくさんの人で賑わっています。JR鶴舞駅出口を出てすぐ目の前に広がるこの公園。「いつもだいたいここにこんな風に腰掛けてピクニック気分でランチしてますよ」とムラナオさん。待ち合わせにもよく使われる公園入口付近の円形花壇にメリちゃんと仲良く腰掛けて、先ほど購入したパンを「いただきま〜す」。

鶴舞公園

ベビーゴルフは穴場!大人もいっしょに楽しめちゃいます

「以前はこの近くに住んでいて、鶴舞公園はまだメリちゃんがお腹にいるときからの私の散歩コースでした。遊具もあって水遊びもできるから、この子が大きくなった今は一緒に遊びに来ています」とムラナオさん。緑豊かな清々しい空気が流れる園内には、のんびりと囲碁や将棋を打つ高齢者のコミュニティから、撮影に没頭するコスプレイヤーの皆さん、ワイワイと楽しそうに群れる学生さん、そしてムラナオさんのように小さな子どもを連れたファミリー客......まさに人種のるつぼ。ジャンルも用途も本当にさまざまですが、広大な敷地面積だからこその許容量の大きさも「鶴舞公園」の特徴のひとつと言えるでしょう。

  • ベビーゴルフは簡単な受付を済ませば、すぐにゲームスタートできる。

昼食を済ませ、オニマガさんたちが大好きな穴場スポット、ベビーゴルフ場で食後の運動です。「結構複雑なコースもあったりして、意外とおもしろいんですよ」メリちゃん用にキッズサイズのクラブも借りて、さあゲームスタート。「打ち方はこうやって、こう!」完全にゴルフを楽しむ母と子。それを撮影するオニマガさん。こういった家族の風景はよく見るかもしれませんが、この何気ない日常をブログに綴っていったのが「オニマガブログ」。これが仕事になるなんて!というのがオニマガさんの本音だそうです。撮影途中でグズってしまったらどうしよう?という取材チームの不安をよそにベビーゴルフでテンションを上げたメリちゃん。続いては、鶴舞から徒歩5分ほどのところにあるオニマガファミリーも注目のエリア・千代田へと向かいます。

鶴舞公園 市民に愛され続ける、名古屋最古の公園

JR鶴舞駅から歩道橋を渡って西へ徒歩5分ほど。ここ千代田エリアは閑静な住宅街の合間合間に、新しいお店がポツポツとでき始めている注目のエリアでもあります。「このエリアの紹介記事は周りからの反響が大きかったです」とオニマガさん。

Panio

メリちゃん御用達(!?)のセレクトショップなんです

まずは最初に向かったのは、セレクトショップ『Panio』。シンプルでベーシックな服をセレクトするこのお店は前職も服屋だったという店主・山田真一さんがひとりで切り盛りするお店。シンプルでベーシックなメンズ・レディースのラインナップの他、キッズも人気なのだとか。「実は、今日メリちゃんが着てる赤いワンピースも『Panio』でつくってもらったものなんですよ〜」とムラナオさん。もともと店にあったサンプルのボディをベースに、衿をつけてもらうなどしたセミオーダー品なのだそうです。少し自慢げにワンピースを見せてくれるメリちゃん。完全にモデル慣れしています。

このオリジナルのキッズブランドは、夫婦でデザインを考え、奥さんが縫製を手掛けたという夫婦の共同作業でつくっているそうです。ご自身のお子さん用に服を仕立てたのがきかっけとなって始めた同ブランド。山田さんは根っからの子ども好きのようで「店の前の道がちょうど近所の小学校の通学路になっていて、そこを毎日通る子どもたちもだんだんと大きくなっていく、その成長ぶりをぼんやり眺めています」と笑います。「小さなお店なので、ゆったりじっくりお話されていく方も多くいらっしゃいますよ」そんなわけでレジ前にはソファが置かれています。店主の人柄がにじみ出る、ゆるやかな空気はこの店ならではの居心地のよさにつながっているようです。

  • 店主・山田さんが偶然見つけた中古のレコード機器。まるで見た目はおもちゃみたいなのにちゃんといい音!DJとしても活動するムラナオさんも興味津々。
Panio セレクトだけじゃなく、オリジナルの子ども服にも注目

『Panio』と、この後向かう先の『NICOL』『MONT』の間にある小さな公園。千代田界隈で買い物や食事を楽しむお子さん連れ同士、その場で意気投合すると、こちらの公園で子どもたちを遊ばせに......なんて流れが結構あるそうです。

Cake&Cafe NICOL

美味しいコーヒーと美味しいケーキ、それだけで幸せ

『Panio』を後にしたオニマガファミリー次に向かう先は『MOND』さん。
とその前に、目と鼻の先にある手作りの焼き菓子が人気のカフェ『Cake&Cafe NICOL』へ寄り道。「よくこちらのお店でケーキを買ってテイクアウトしています~」とムラナオさん。「ここのカヌレは本格派で。外がカリカリ、中がとろ〜りで美味しいんです。外と中のコントラストが最高なんですよ。」とオニマガさん。ということで、お目当てのカヌレ、そしてややこぶりなサイズ感もかわいらしいシュークリームを買うためにレジに並びます。

可愛い外観ですが、入ると落ち着いた雰囲気の店内。お一人様のスイーツ男子もちらほらいらっしゃいました。

「まちに出れば自然とネタが集まってくる」とオニマガさん。この日もレジ横の棚に「蓄音機カフェ」なるチラシを発見。「これは気になる。今度行ってみよう~」こんな風にしてオニマガブログに掲載するネタはお店に置いてあるショップカードやフライヤーなどからピックアップしていくこともしばしばだそうです。「重要な情報はリアルな現場にある」とても重要なことを再確認させられました。取材中も後から後からお客さんがやってくる『NICOL』さん。さすが人気店です。「もともとここは別のカフェが入っていて、よく通っていた場所だったこともあって、『NICOL』さんがプレオープンした時から気になってたんです」。今もこうしてまた人気のお店が入っているなんて、千代田恐るべし。購入した焼き菓子を受け取り、さて向かいにある『MOND』へ。

Cake&Cafe NICOL 本格派のケーキと焼き菓子が大人気!

MOND

お子さん連れのパパママが集う千代田のホットスポット

一見して単なるコーヒースタンドに見えるこのお店。実は、店内に入ると、お米に野菜、調味料や洗剤などオーガニックにこだわった生活雑貨と食料品がそこまで広くはない店内に所狭しと並んでいます。「コーヒーももちろんオススメなんですが、自分たちは野菜を買いに訪れます」とオニマガさん。愛知県近郊(主に知多半島)のできるだけ農薬に頼らない有機農家さんの野菜を仕入れ、移動販売をしている『軒先の八百屋さん』の新鮮野菜が毎週届けられ、小さなマルシェのようになるそうです。

  • お客さんの中には、「オニマガさんのブログを読んだのがきっかけでこのお店が気になって、はるばる岐阜から遊びに来ました〜!」なんていうオニマガファンの方も!

取材中、まるで託児所のように、お子さん連れのファミリーが次々とやってきます。「この店の常連さん同士で仲良くなって、近くの公園へ遊びに行ったりしています。この店があったからこそのコミュニティができているんですよね」とムラナオさん。「子どもがいるとどうしても連れていける場所が限られてしまい窮屈な思いもしがちですが、ここなら安心して連れていけるから」と常連さんたちも楽しそう。少し前の日本には、きっとこういう場所がまちのあちこちにあったようにも思えます。住宅地の合間合間にレトロな喫茶店や古びた銭湯なども残っている、千代田ならではのノスタルジックなまちのムードがあるからこそ、こうした場が生まれ、そこに人々が集まってくる......とてもいい流れがこのまちにはあるようです。

  • 「これまでは食料品もネットで買うことが多かったんですが、今は野菜は毎週ここで買ってるんですよね。」とオニマガさん。
MOND 健康的なライフスタイルを提案。

取材中、次々と集まってくるお子さん連れのパパママたちは最終的に店外に溢れちゃいました(笑)。千代田エリアは親子で楽しめるスポットやお店がいっぱい。今回、オニマガファミリーとまわった他のお店に寄ってから来た、と同様のルートでまわっている方も。栄や大須といった繁華街にはない落ち着いた雰囲気と少ないながらも点々と良質なお店が存在していて、さらにそのお客さん同士が親も子もつながっていく......そんな素敵なコミュニティが千代田にはあるようです。

SOME

センス抜群!かわいい古着が店内にいっぱい

さて、ようやく最終目的地、古着店『SOME』に到着です。「もともと出店されているときに知り合って、オープン以来ちょこちょこと通っています」とオニマガさん。「オニマガさんのようなファッションに興味があって、お子さんがいるご夫婦がよくいらしてくれますよ」と店主・五藤和代さんは言います。古着のセレクトはメンズ、レディースをあまり気にしないのが彼女のスタンス。「メンズだって可愛い柄を着たい人もいるだろうし、女性もオーバーサイズでメンズを着たら可愛かったりするし、そこは個人の自由だと思っています。お父さんとお母さんで共有する、なんていう服の買い方も提案していて、実際にそういうお客さんが来てくれるのはうれしいです」。

  • 母と子で仲良く試着し合う2人。

前職ももともと服屋だったという五藤さん、古着のセレクトから店舗運営までのすべてを行っている彼女も実は現在3歳のお子さんがいる一児の母というから驚き!「生活と仕事は切っても切り離せないので、定休日は息子を預けられる日を基準にしていて、この場所を選んだ理由も家が春日井で、JRで一本で来れるからという理由でこのあたりの物件を探しました。今はここにお店を出してよかったな~って思ってます」と五藤さん。「私たちも大好きなこのエリアにSOMEさんのようなお店が来てくれてうれしいです~」とオニマガさん。「よし、そろそろ帰って夕飯にしよっか」「は~い、またね~」ということで今回の鶴舞~千代田散歩、これにて終了です。

  • 店長の五藤さんも一児の母。だからこそ分りあえる、ママ友トークも弾みます。
SOME センス抜群!かわいい古着が店内にいっぱい

自然いっぱいの鶴舞公園があって、駅からも近くて、繁華街・栄、大須へも自転車でふらっと出かけられる距離感の鶴舞〜千代田エリアは「住む」「暮らす」にはぴったりの場所と言えるでしょう。住宅が増え、人が人を呼び(時に子どもが子どもを呼び)まちがつくられていく発展途中を見ているような千代田エリアは、もしかしたら今名古屋で一番おもしろいスポットなのかも......。「今回まわった店以外にも、土曜日しか営業していない人気のドライフラワー専門店や、最近できたばかりの本格派のコーヒー店など、千代田にはまだまだ素敵なお店があるんですよ〜」とムラナオさん。今後もきっとさまざまな新しい場が生まれていくことでしょう。気になるあなたも、ぜひ足を運んでみてね。

PROFILE

Onimaga

写る&食べる担当のムラナオさんと、文章&カメラ担当のオニマガさん。子育てやお散歩など毎日の暮らしを「オニマガブログ」に更新中。自身らのライフスタイルを通して、主観も交えながら綴られたリアルな生活の記録は、現在月間40万PVという驚異的な数字を叩き出している。今や名古屋の子育て世代を中心に絶大な支持を得る存在に。